香港保険業監管局がオープンAPIフレームワークを展開｜香港保険・オフショア投資情報

2023年9月18日、香港保険業監管局はOpen Application Programming Interface（オープンAPI）フレームワークおよび保険セクター1のセントラルレジスターを発表しました。

オープンAPIの導入が増加する世界的な傾向や、システム・インターフェースの強化やデータ交換におけるオープンAPIの重要性が業界全体で認識されていることを受け、香港保険業監管局は市場関係者と密に連携し、オープンAPIの機能の分類、第三者サービスプロバイダー(TSP)のガバナンス、リスク管理、イノベーションを促進する模範的な活用事例などの領域をカバーした、オープンAPI導入の指針を提供することを目的として、フレームワークを策定しました。

このフレームワークは、より良い、シームレスな金融サービスを提供するために、分野横断的な連携とインシュアテックの応用を促進することも目的としています。

オープンAPIの実装を促進する支援策として、香港保険業監管局は、香港科技園公司(HKSTP)と提携し、保険業界向けのセントラルレジスターを共同開発しています。標準化された信頼できるオンラインプラットフォームであるセントラルレジスターは、認可保険会社、認可保険仲介会社および提携TSPがオープンAPIと関連データを管理し、一般に紹介することを可能にします。

香港保険業監管局の政策開発担当アソシエイトディレクターのトニー・チャン氏は、香港保険業界に対し、イノベーションとパートナーシップのためにセントラルレジスターを活用するように奨励しました。香港保険業監管局は今後もHKSTPやその他の市場関係者と手を携えて、活気あるインシュアテックとオープンAPIのエコシステムを育成していきます。

HKSTPのSTPプラットフォーム責任者であるクリスタル・フォク博士は、次のように述べています。「オープンAPIは、オープンファイナンスを受け入れるための入り口です。オープンデータ共有の力を活用することで、コラボレーション、イノベーション、顧客中心のソリューションから生まれる新たな機会とビジネス価値を引き出すことができます。オープンAPIプラットフォームを通じて、私たちはテックベンチャーや保険会社がオープンAPIの可能性を最大限に活用できるようにし、業界にインパクトのある金融体験を提供することを目指しています。」