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米国投資市場における主な動き|香港保険・オフショア投資情報

2023.07.10

その他

米国投資市場における主な動き

最近、投資家が注目すべき動きが米国投資市場で2つみられました。1つ目は、ストレステストに合格した大手米銀の配当増額。 2つ目は、バンク・オブ・アメリカのストラテジストが強調しているように、景気後退を伴わないインフレ率の低下の可能性です。

1) ストレステストの成功を受け、米最大手銀行は配当を強化

米連邦準備制度理事会(FRB)は7月上旬、毎年実施しているストレステストの結果を公表し、米国の大手銀行が潜在的な損失を吸収できるだけの十分な自己資本を保有していることを実証しました。米国銀行の銀行上位23行が5,410億ドルの損失をだすと予測するストレステストの仮想の破滅的経済シナリオにもかかわらず、そのような損失に耐える能力があることが証明されました。その結果、J.P.モルガン・チェース、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、ウェルズ・ファーゴなどの大手金融機関は現在、株主への配当増額を計画していると言います。さらに、政府が義務付けているストレステストでは、これらの銀行の自己資本規制が緩和される可能性が示唆されており、全体的な安定性が強化されています。

2) 景気後退なきインフレ低下:バンク・オブ・アメリカの見解

バンク・オブ・アメリカのストラテジストは、債券市場で不況指標として広く知られている2年債と10年債のイールドカーブに注目しています。歴史的に、短期債の利回りが長期債の利回りを上回ると、景気後退を予兆することが多いとされてきました。

バンク・オブ・アメリカの分析によれば、イールドカーブの形状は、経済成長率の低下よりもむしろ、インフレ率低下への期待を反映していることがわかります。

2年債と10年債の利回りの差が1パーセント・ポイントという最近のイールドカーブの傾きは、この考え方を裏付けています。

結論として、最近の米国投資市場の動向は投資家にとって重要な意味を含んでいます。米国の大手銀行によるストレステストの成功とその後の増配は、その回復力と持続的成長の可能性を示しています。

 

 

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