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米ドル安と地政学的懸念の中で、金価格が継続的に支持されると予想|香港保険・オフショア投資情報
2023.05.08
金融情報
米ドル安と地政学的懸念の中で、金価格が継続的に支持されると予想
以前にも紹介したように、金価格は米ドルが弱いときによく上昇します。2002年以降、米ドル指数(DXY)が下落するたびに金価格は上昇しました。2023年4月末現在、DXYは1.76%下落し、金価格は年初来で9.13%上昇しています。
市場アナリストによると、金価格は様々な要因から継続的な支持を受けると予想されています。まず、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利が今年ピークを迎える可能性があると考えられているため、米ドル安が進み、金価格の上昇につながると期待されています。また、多くの中央銀行が金を準備金に加え続けていることから、中央銀行の買いも金価格を支える大きな要因になると予想されます。最後に、世界的な緊張や政情不安などの地政学的な懸念も、引き続き金需要を促進する要因となる可能性が高いと見られています。
下表は、2023年3月から4月にかけてのアナリストによる金価格の予測値です。
企業 | アナリスト | 最新予測 |
Heraeus | Alexander Zumpfe | 2,050米ドル台が重要なレジスタンスとなる |
Kitco Metals | Jim Wyckoff | 高金利の状態が続くと、金価格の上昇が抑制される |
UBS | Giovanni Staunovo | 3月末(2024年)の金価格目標を2200米ドル(従来は2100米ドル)に引き上げ |
Goldman Sachs | Commodities research team | 12ヶ月の金価格目標を1オンスあたり1,950米ドルから2,050米ドルに引き上げ |
Commerzbank | Thu Lan Nguyen | 金価格は2023年末に1オンス=1,950米ドルへ |
ANZ | ANZ Research | 金価格は2023年後半には2,000米ドルで取引され、2024年9月には2,075米ドルに上昇 |
Citi | Aakash Doshi | 6~12ヶ月後の金価格目標は2,300米ドル |
Bank of America | Research team | 金は今年第4四半期に2,200ドルまで上昇する |
TradingEconomics | Research team | 12ヶ月の間に金価格が1779米ドルに下落する |
要約すると、アナリストは、金価格は2023年末までに1オンスあたり2,000ドル前後で取引されると予測しており、中には2,300ドルまで価格が上昇すると予測する者もいます。短期的には若干の下落を予想するアナリストもいますが、金価格の長期的な見通しは強気の見方となっています。
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