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世界人材ランキング2025 香港4位 = IMD (国際経営開発研究所)|香港保険・オフショア投資情報
2025.09.11
世界人材ランキング2025 香港4位 = IMD (国際経営開発研究所)
スイス国際経営開発研究所(IMD)は9月9日、世界69ヶ国・地域を対象とした「世界人材ランキング2025」を発表しました。
このランキングでは、長期的な価値創造を確保するために必要な、国内および海外の高度なスキルを持つ人材を各国がどのように育成し、誘致し、維持しているかを分析しています。
各国の人材競争力は以下3つの指標を通して見られます。
1.【投資・開発】自国で育った人材への投資と開発の状況
教育に対する公的投資の規模や生徒と教師の比率などを網羅する。
2.【魅力】国が国内外の優秀な人材をどれだけ惹きつけるか
生活費や生活の質などの要因によって異なります。
3.【準備態勢】人材プールに存在するスキルと能力の程度
労働力の増加、上級管理職の経験および能力のレベルを含みます。
香港は昨年から5つ順位を上げ、スイス・ルクセンブルク・アイスランドに次ぐ4位となりました。これは香港にとって過去最高のランキングとなり、アジア首位の座を獲得しました。何かとライバルとされるシンガポールは、昨年からランキングを大きく落とし、2位から7位に後退しました。また、日本は昨年から3つ順位を上げ、40位となりました。
人材競争力を維持するためには、起業家精神を育み、世界トップクラスの人材を引きつける取り組みが不可欠です。税制優遇措置や資金調達を通じてスタートアップ企業を奨励することで、人工知能、ブロックチェーン、デジタルエンターテインメントといった分野の成長を促進できます。また、企業、学界、政府間の連携を強化することで、イノベーション・エコシステムを活性化し、従来の強みを新たな機会と共に進化させるでしょう。
また、李家超行政長官が2024年の施政方針演説で重点を置いた分野の一つは、優秀な人材の誘致と確保であり、トップタレントパス制度の対象となる大学のリスト拡大、高収入の人材への長期ビザ付与、一流の専門家の積極的な採用などの施策を行いました。
そして李家超行政長官は、2025年のランキングは、香港特別行政区政府の教育、イノベーションとテクノロジー、人材の受け入れに関する政策と措置が効果的であることが証明されているという明確な証拠であると述べました。
香港政府は、将来の発展を支えるために、人材プールの多様性と誘致策の有効性をさらに高めながら、地元の人材の育成を引き続き強化する決意を表明し、引き続き外部からの優秀な人材とその家族の継続的な入国を歓迎していると強調しました。
このような人材流入は、地元の労働力を強化し、人口構造を改善し、人力不足を補い、香港の経済成長に継続的な推進力を注入する上で極めて重要であると考えられています。
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